7月

 

 

7月某日 北アルプス 表銀座 2泊3日

中房温泉~燕岳~大天井岳~西岳~槍ヶ岳~上高地

 

0日目

小屋の仕事が終わりそのまま松本の漫画喫茶へ。

シャワーも浴びれるし、ネットもできるし

しっかり寝れるので、

縦走前は漫喫での前泊が恒例になりそうです。

何より安い!

 

1日目

今回のゴール地点の上高地から近い沢渡駐車場に車をとめ、

タクシーで登山口があるスタート地点の中房温泉へ。

縦走過去3連続(計9日間)雨の僕には久しぶりの晴れ。

 

天気がいい山ほど気持ちのいい場所はありません。

登り始めてしばらくすると

今回のメインの槍ヶ岳が遠くにたまに見え、

これから3日間山に入るという現実に高揚し、

北アルプス3大急登と呼ばれる合戦尾根も楽しく歩けました。

 

『 山小屋で働いてるんだし、せっかくだから他の山小屋に泊まってきなよ。 』

と出発前に竹元管理人に宿泊代を恵んで頂き、初日の寝床は燕山荘に宿泊しました。

燕山荘から燕岳まではすぐで、荷物を置いて夕食前にのんびりと登頂できました。

燕岳から見える槍ヶ岳はかなり遠く、

何キロとか、何時間とかで歩ける距離感がわからない僕には

あと2日であそこまで歩くのが不思議な気持ちになりました。

 

その後、準備や片付けをしなくても食べれる温かい食事や

名物オーナーの山のお話やホルンの演奏を聞いたりと

テント泊との違いを感じました。

僕達はテントや炊事道具を持っていたので荷物の重さは普段と同じでしたが、

全て小屋泊なら、かなり肉体への負担は軽減されるでしょう。

 

 

2日目

前回は雨の八ヶ岳でのテント泊だったので

寝起きの時点で気づく前回との状況のギャップに感動と共に目覚めました。

またもや準備と片付けがいらない朝食にもいちいち感動し

『 やっぱり小屋泊っていいよなぁ~ 』

なんて初めての小屋泊で早くも小屋にかぶれる自分を発見しつつ

燕山荘を出発。

大天井岳までの稜線歩きも天気が良く

どんどん近づく槍ヶ岳、

雷鳥の親子との遭遇など

気持ちよく歩けましたが、

ヒュッテ西岳でテントを張るとすぐに天候がくずれ、

雨と強風の為、西岳には登らず。

その後テントが飛ばされるのでは!?

と心配するほどの強風のなか就寝。

 

3日目

7時頃まで横殴りの雨。

槍ヶ岳に登らず水俣乗越からの下山を考えるも、

テントを撤収する頃には雨が止み

強風は変わらずも晴れて来たので

再度槍ヶ岳を目指す事に。

 

ものすごいスピードで雲が流れ

横殴りの雨に度々襲われながらも

無事に東鎌尾根を経て山頂まで約2時間の殺生ヒュッテへ到着。

しかし、まともに立てない程のものすごい強風。

真っ直ぐ歩けず、地面に手を付く。

とりあえず殺生ヒュッテの中に入り、

荷物を置かせてもらって山頂までピストンで行こうと思い

小屋の方に相談すると

『 荷物を置いていくのはいいけれども、今はやめた方がいいよ。』

と言われ登頂は断念。

正直、止めて頂いてホッとしました。

だって人生で一番の強風でしたもん。

一歩間違えば簡単に死ねる場所で無理して登頂を目指す必要はないですよね。

そしていざ登頂しないとなると、

もう一泊の予定だったけど、頑張れば下界に帰れる。

と気持ちを切り替え、

日程を一日削り、上高地を目指す事に。

槍ヶ岳から離れるほど、風は弱まっていったけど、

相変わらずものすごいスピードで流れる雲を眺めながら

今回は下山が正解だと自分に言い聞かせました。

3日間の出来事と、去年の槍ヶ岳の事を回想したり

疲れきった身体、特にひざを気遣いながら

辛くて、疲れて、臭くて、槍の山頂もいけなかったのに

充実感を味わうというおかしな感情を楽しみながら

松本に戻ってラーメンを食べようという

新たなモチベーションで上高地に到着。

ヒュッテ西岳を出発してから9時間40分が過ぎ、

人生で一番長く歩いた日になりました。 

 

 

 

僕の山の経験は浅いですが

浅い深いではなく

本当にたくさんの刺激をもらっています。

 

ヨーガの練習を通して感じることと

山での経験を通して感じることが

あまりにも似過ぎていて楽しすぎます。

 

どちらでも怪我をしないように気を付けて

日々の生活を楽しんでいきたいと思います。

 

最後まで目を通して頂いてありがとうございました!

 

ではでは。