嬉しい旅立ち。

 

ナマステ!

 

今週は嬉しい旅立ちがあった。

Ashtanga Yoga Kobe で練習を共にしているココロさんが

Rolf のところに練習をしにインドのゴアに行った。

 

僕が心の底から尊敬し、憧れるアシュタンガヨーガの実践者なので、

僕の元で練習をしている生徒さんが、 Rolf のところに行くことは本当に嬉しい。

 

ヨーガの世界では師は一人とし、

多くの先生の元で練習をすることを良しとされない。

 

が、僕は多くの先生の元で練習をしてきたし、

これからもするだろう。

 

これは2017年3月25日現在の僕の気持ちを書くので、

将来的には変わる部分もあるはずなので、誤解なく読んでほしいです。

 

アシュタンガヨーガは一つだ。

多くの人が学び、伝えるが、

学ぶ方も伝える方も人間なので、解釈の違いは生まれてしまう。

先生によっては違うことを言っていると感じることもあるはずだ。

 

僕は木下景子先生、マイソールのシャラート師、ゴアのRolf & Marci の元で練習し、

多くの先輩や仲間から学んできたけど、

彼らが伝えたかったことを僕がどれだけ理解しているかは誰にもわからないと思う。

僕自身にもわからないし、測れない。僕の勘違いや、誤った解釈もあるはずだ。

彼らが伝えていたことは同じだが、日本人女性とインド人とドイツ人とアメリカ人の夫婦では伝え方は同じではなかった。

 

僕はまだヨーガを知って間もないし、経験も浅い、

だけど、アシュタンガヨーガを絶対的に信じているし、感銘と恩威を受けている。

アシュタンガヨーガは一つだけど、

みんながどのように受け取っているかを知りたいし、

先生方がどのように解釈し、伝えているかも知りたい。

 

時に先生や実践者が正反対とも思えるようなことを耳にすることもあるが、

そんな時僕はどう思い、どちらの意見を自分に取り入れるかは自分の身体で確かめ、

自分の正解を探すようにしている。

経験が深く、尊敬している人の意見が自分に合っているとも限らない。

彼らがそう伝えてくれたのには理由があってのことで、

その理由を知ると、彼らのパランパラ( 師から弟子への伝承 )、

彼らの人生の歴史を知ることができ、もっとその人のことを好きになれる。

 

去年の夏にマイソールのKPJAYI で行われた

オーソライズティーチャーだけが参加できるコースに参加した方から聞いた話だが、

20年近くマイソールに通い練習をしている生徒さんからの質問で

 

『 グルジとシャラートで言っていることが違うことがありますが、

  どちらが正しいのですか ? 』

という質問があり、それに対してのシャラート師の答えは

『 Who is your teacher ? 』

とのこと。

 

僕はこのエピソードがすごく腑におちた。

そして僕にとっての僕の師や先生は誰なのか?

と自問した時、僕にとっての一番の先生は自分だと現在の僕は思っている。

( 哲学などに関してではなく、アーサナの実践において )

だけど、僕が学んだことがみんなにとっての正解になるとは限らない。

 

それは自分で探すしかないし

自分の身体で確かめるしかない。

頭で理解するのと身体で理解するのは別なので

本当に理解するためには日々実践するしか方法がない。

 

僕はアップドックというアーサナを毎日何十回と練習しているが

まだ自分の身体で納得できるアップドックができない。

頭ではここをこうして・・・。などの理屈は理解はしているが

身体はその理屈通りには動いてくれない。

だが、毎日何十回も練習しているので日々理想に近づいているのは体感している。

先生や仲間から教わったアップドックを

自分の身体で落とし込む練習をいう行為が好きだ。

日々の何十回というアップドック( 特に苦手なアーサナ )の練習の中で

僕の先生( 自分の身体 )は様々なことを僕に語りかけ、教えてくれる。

 

アシュタンガヨーガは一つです。

その中で僕は悩み、混乱し、時に怪我をした時もあるけど、

遠回りはひとつもありませんでした。

悩みや混乱、痛みや恐れなどが訪れた時は

これまでの経験を最大限に利用し、成長する大チャンスということを

日々の練習の中で学びました。

 

 

 

話の出発点と着地点がずれそうなので話を戻します。

 

僕は一実践者として日々実践し、

その経験を人に伝えることを仕事としています。

僕のクラスに時間とお金とエレルギーを使ってくださるのは

本当に心の底から嬉しく思っています。

何かほんのちょっとでも日々の皆さんの実践の糧になってくれることを願いクラスを行わせて頂いています。

 

が、世界中に素晴らしい先生がたくさんいるので、

自分にあった先生に出会うまで、いろいろな先生の元で練習をする時期があってもいいのでは? と現在の僕は思っています。

特に京都の方には AYK でケイゴ君の代行中の木下景子先生のマイソールを受けて欲しいし、全てのアシュタンガヨーガの実践者にはマイソールのシャラート師の元で練習をして欲しいし、僕の生徒さんには景子先生やシャラート師、ゴアの Rolf のことを知ってほしいと思います。

 

というわけで、ココロさんが Rolf のところに行くことが嬉しいし、

また僕たちも Rolf の元で練習がしたいな〜と思った出来事でした。

事故なく無事に帰って来ることを祈ります。