『深まる』ということについて

 

ナマステ!

 

この文章は昨日書いたのですが、日中は計画停電でアップできなかったので、

1日ずれでアップします。

 

こちらマイソール。

今週はムーンデイ無しの6日間、月曜スタートで今日が3日目でした。

KPJAYI での練習の期間はとにかく練習第一のスケジュールで生活している為、

体調不良などがなければ、かなり良いコンディションで練習に取り組んでいます。

・十分な睡眠

・十分な休息( それでも疲労は溜まる )

・肉、酒なしの食生活

・仕事も毎日1〜3時間( やらないという選択肢もある。)

こんな生活なので、

練習はどんどん深まるはず!

と思いきや、意外にもそう単純に全てにおいて深まっている訳ではありません。

 

まぁ、何をもって『  深まる 』と言うかによるのかな。

大きく部門を分けてみますね。

ちなみにアーサナの練習においての話です。

 

まずは精神面。

今シーズンは個人的にテーマをハッキリと決めていました。

『 めちゃくちゃキツイ場面でもうひと頑張りする。』

アーサナでいうと

特に気にしているのは

・ウッティタ ハスタ パーダングシュターサナ

・ジャンプバック

・ナヴァーサナ

・2ndシリーズの後屈全部

・ウールドヴァ・ダヌラーサナ

・ウトゥプルティヒ

 

これらのアーサナは今の僕にはかなりキツイ為、

( 全開で押しながら引き上げるので身体が震えてくる )

僕にとっては精神面が試されているように感じています。

『 めちゃくちゃキツイ場面でもうひと頑張りする。』

の『 もうひと頑張り 』とは

ちゃんと吸いきる。吐ききる。ということを意識しています。

とてもシンプルでとてもキツイです。

 

・カポーターサナ

・ドロップバック

・ウトゥプルティヒ

に関しては

 

『 もう限界だ!』と感じてからもうひと呼吸しています。

すると、自分の限界を知れるように感じています。

僕がアシュタンガヨーガにどハマりしている理由の一つに

『 自分の限界を知ることができる 』という点があります。

皆さんは自分の精神的限界って知っていますか?

僕は限界をアーサナの練習で知ることができました。

 

自分の限界を知ると、

限界を超えていく時と

限界のだいぶ手前で落ち着く時が自覚できます。

 

どちらが良いとかではなくて、

ただ僕は自分がどういう人間なのか知りたいのです。

 

最初に書きましたが、

他の全てを気にせずに練習が中心の生活のため、

今シーズンもすでに何度も限界を感じれています。

新しい自分は見つけていませんが、意識の深まりは感じれています。

 

 

続いて呼吸について。

基本的に練習が深まるという言葉の使い方をする際に

それが何を指しているかと言うと

呼吸が深まっていることだと僕は認識しています。

 

KPJAYIに来てからは95%ぐらい呼吸に意識を向けています。

じゃあ、日本では?

と問われると、僕はアライメントを気にする日々が多かったです。

以下僕の自論なんで、深く気にしないでくださいね。

僕みたいな身体的センスのないタイプの人は

とにかく練習する。というやり方では身体の使い方を間違えて

痛みを伴ったり、怪我をする可能性が高まると思っています。

実際僕はミスアライメントによる痛みを伴ったり、

怪我をしたことがあります。

その為、日本での練習においては

ゴアのロルフ&マーシー夫妻の元での練習で学んだアライメントを意識しています。

もしくゴアで練習を積んでいる鎌倉のサトリさん、滋賀のトシ・アムリタ氏、徳島のドニ君からシェアしてもらったことを軸として練習しています。

( 木下景子先生やKPJAYI組からのアドバイスももちろん意識していますがアライメントの軸はマーシーです。)

これは僕の中では『 練習の練習 』と思っています。

 

しかし、多くのことを同時に意識することはできない為、

アライメントを気にしすぎると呼吸の意識が弱くなります。

そして、ここマイソール・KPJAYI では僕は全くアライメントは気にしていません。

アシュタンガヨーガのアーサナの本質は呼吸です。

それはKPJAYIに通い出した時から感じていました。

が、身体の痛みが強すぎて呼吸どころではなかったので、

アライメントを学び、実践してきました。

それをここにきてまで続けるなんて本末転倒です。

アライメントの学びが『 練習の練習 』ならば

ここKPJAYI での練習は『 本番の練習 』と言うべきでしょうか。

今までやっていきたことが僕の身体に染み付いていることを信じて、

とにかく呼吸を意識しています。

上記しましたが、それは

吸いきる。吐ききる。と

どこに向かって吸いきって、どこに向かって吐ききるか。です。

これにより、何かを考えることはできなくなります。

いわゆる集中している状態の為、

時間の感覚も麻痺してきます。

アシュタンガヨーガが

『 動く瞑想 』と言われるのはこの為でしょう。

始まってから終わるまでずっと呼吸です。

日本では味わえなかったというか

味わおうとしなかった練習です。

僕の中では『 やっと 』という感覚が強いかな。

それは呼吸にだけ意識を向ける練習がしたかったけど、

僕にはその準備が整っていなかったし、

整えるのに長い年月がかかったからです。

『 寄り道してない? 』『 遠回りしてない? 』

と感じる方もいるかもしれませんが、

僕には必要な年月だったし(あくまで僕には)、

あの日々のおかげでの今です。

 

もちろん100%の集中には遠いのですが、

かなり呼吸の質が深まっていることを練習後に振り返った時に実感しています。

『 練習の練習 』には賛否があるかと思いますが、

『 練習の練習 』の成果だと確信しています。

おかげで最高に充実した『 本番の練習 』を味わえています。

 

 

最後に身体的、肉体的な深まりについて。

何度も書きますが、

練習に全てを合わせて生活しているので、

日本にいた時を比べると深まっています。

気温や湿度が高いので汗をかくことや、

シャラート師や練習生が生み出すシャラのエネルギーの影響が確実にあります。

 

が・・・。

昨日より今日が深まっているかというとそうでもないのです。

昨日より浅い日もあります。

このあたりは不思議というか面白いところですよね。

人生と同じで、そんなにことが上手くはいかないということでしょうか。

 

日に日に呼吸は深まり、精神的にも強くなっているのを実感する一方で、

今日のカポーターサナ、バックベンドはちょっと遠かったです。

踵も足首も掴ませてもらったけど、先週よりきつかったです。

調子は良いんです。

練習中も調子が良いと感じていました。

が、後屈をしてみると、

『 あれ? なんだか遠い。』

と言った現象です。

 

ケイコは今朝練習に行く前に

『 調子がよくない 』

と言ってシャラに向かい

帰宅後に練習の感想を聞くと

『 不思議なことにとても調子が良かった。』

と答えました。

なんじゃそりゃ!???

 

昨日よりがんばっているのに

昨日より遠い現実を味わうこともあれば、

調子が良くないと思っているのに、

日々の努力の恩恵を感じる日もあるということですかね。

 

と、ここまで書いたところで、

いつものことですが話のオチどころを見失っています(汗)。

なんだか長い文章になったけど、

所詮はマットの上での出来事。

ヨーガのほんの一部の一部の話。

『 深まる 』という単語の意味の深さに自分の浅はかさを思い知りました・・・。

 

 

とここまでが昨日のこと。

さて、今日の練習ですが、

本日も自分の限界からもうひと呼吸。

全身を絞りきるような練習をしてきましたが、

またしても後屈は遠かったです。

今日に関しては完全に気持ちのみで足首を掴みました。

『 結果を期待せずに努力する 』練習ですね。

そもそも結末がない行いに結果なんてないのかもしれませんね。

 

明日はマイソールクラス最終日。

1週間なんてあっという間です。

明日も全開でいってきます!!